オクシタニー、ラグビーの地 ラグビー:1つの歴史、1つのライフスタイル!

Rugby place du Capitole © Nathalie Casado - Agence d'attractivité Toulouse métropole - CRT Occitanie

Toulouse, place du Capitole © Nathalie Casado

オクシタニーにおいて、ラグビーは、歓喜と力に満ちた団体格闘のスポーツという以上の意義があります。ラグビーは、100年以上にわたり、その価値と情熱が町や村を潤してきた、真の文化なのです。我々には熱きラグビーの血潮が流れています。さあ、これから我々の情熱をたっぷり伝えていきますよ。覚悟はいいですか?

ラグビーの歴史:オクシタニーへの旅

イングランドからトゥールーズへ

この競技が、イングランドのラグビー校で1823年に生まれたことは、よく知られています。ラグビーはまずル・アーヴル(Le Havre)でフランスに紹介され、パリを経て、ボルドー(Bordeaux)にまで伝わりました。その後、19世紀末に、ラグビーはガロンヌ川(La Garonne)を遡り、トゥールーズ(Toulouse)のラ・プレリー・デ・フィルトゥル(la Prairie des Filtres)に至り、バラ色の街の学生たちが、ガロンヌ川沿いのこの草原の柔らかい草の上でトライをするようになりました。

この新しいボールゲームへの熱狂は、農民の世界において、オクシタニーのどこでも、それがどんな小さな村でも、隣村どうしが集う機会をもたらし、フィールド上で気持ちをぶつけ合う機会を提供するという、驚くような形で広がりました。

フランス南西部、オクシタニー地方における、こうした急速、大規模、かつ持続的なラグビーの拡がりは、現在も独自の現象として残っています。

 

Prairie des Filtres - Toulouse

Prairie des Filtres - Toulouse

ご存じでしたか?

100年以上前に、トゥールーズを、トゥールーズの人々を、その臣民を、献身の深き底へといざなう宗教が生まれた。すみれの王国に、ラグビーという神がいる。

アンリ・ロゼス(Henri Rozès)、作家/ジャーナリスト

ラグビーとオクシタニー

人生を謳歌させてくれる、ラグビーとオクシタニーの融合

どういった理由で、ラグビーはオクシタニーの地に、かくも深く根付いたのでしょう?当地の人々が、ラグビーの価値観に、自分たちの存在を見出したからです:団結、取り組み、友愛、勇気、相手へのリスペクト……。こうした全てが、彼らに訴えかけるものなのです。

気候と気質も関係しています。トゥールーズあるいはガスコーニュの人たちの情熱と活力、夜の温暖な気候を楽しもうとして外に出たがる性質、冗談を楽しむ生まれ持った気質、これらがプレーの力強さのみならず、ラグビーに付随する不可欠の要素と合致するのです:良く飲み、良く食べる、試合後のお祭りである、トワジエムミタン(troisième mi-temps=第3ハーフ)がそれです。

そもそもこの地方に根付いたスポーツであり、ラグビーは、オクシタニーの各村や町で生きる喜びとと同様に、士気を讃えているのです。

Supporters rugby © OT Toulouse

Before, during, after... rugby is a party © OT Toulouse

ご存じでしたか?

オクシタニーでは、父から子にラグビーが伝えられます。ラガーマンの家では、今なお続く伝統として、男の子はゆりかごの中でボールを与えられるのです!

偉大なラグビーファミリー

誰もが参加メンバーになるスポーツ

タルンエガロンヌ(Tarn et Garonne)のモンテーシュ(Montech)における、ある日曜日の試合の日のこと:孫の試合を見にきたおばあちゃんたちが、勇ましい様子で、1つ1つのプレーに感想を述べ、大いに楽しみ、試合にのめり込んでいます。

このように、野原で、街のスタジアムの中で、更にはエルネスト・ワロン競技場(Stade Ernest Wallon)(地元クラブであるスタッドゥ・トゥールーザンのホーム)の赤と黒の“鍋”の中で、オクシタニーのラグビーは、あらゆる年代と社会階級が混じりあっています。

それは、観客席で、街角のカフェで、理屈抜きの親族感覚を巡らせ、思いやりある情熱の下ひとつにまとまる、姉妹兄弟、いとこ、おばあちゃんやおじいちゃん、地元の人や旅行者といった人たちが、大変な数にまで膨らむ、ラグビーファミリーの大いなる誇りなのです

 

Match de rugby © OT Perpignan

Rugby match © OT Perpignan